アンティークジュエリー用語集

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カステラーニ
アウグスト・カステラーニ(1829-1914)古代の様式の宝飾品を製作した作家。
撚り線
粒金と同じく古代のゴールドジュエリーに於いては重要な技術です。二本の金線を糸を撚るようにしてロープ状にする技術ですが、細くなればなる程難しい技術です。今では極細の金線すら作ることは出来ないのです。19世紀の古代エトルリア風に作られた物でも、今では再現不可能なレベルの極細の金線を撚った優れた物がありますが、古代エトルリアやギリシャのそれはその数段上のレベルの撚り線を作っています。 撚り線を使ったジュエリー。
ストマッカー
ドレスのウエストの最も細い部分に付けるジュエリーで17世紀~19世紀初期のヨーロッパで流行した。 17世紀のストマッカー。
ポマンダー・ペンダント
香水を布などに付けた物や香りの出る物を入れて楽しむペンダント。美しいエナメルのポマンダー・ペンダント。
カンティーユ
18世紀末から19世紀初期にかけて人気のあった技術で、フランス語で刺繍という意味の繊細な彫金。産業革命以後の金需要の高まりにもかかわらず、長い間新しい金鉱脈が発見さなかった為、歴史上最も金地金が高価になり、少ない金で見栄えのするジュエリーを作る為に出来た技術。この18世紀のカメオのフレームのカンティーユは裏からも見える珍しい作りです。
シャトレーン
18世紀~19世紀中期にかけて流行した男女兼用の遊び心のある装身具で、最盛期の19世紀初期の物には祈祷書、裁縫道具、時計、鍵など沢山の日常小物を下げた物もある。1840年頃の時計用のシャトレーン。
クラバット・ピン
フランス語ではネクタイのことをクラバットといいます。フランスにおけるクラバットの語源は18世紀、ルイ14世時代までさかのぼります。ヴェルサイユにやってきたクロアチアの使節団(クラバット)は首に細長い布を巻いていました、それを見たルイ14世はその細長い紐を気に入り、身につけるようになったことからクラバットが宮廷で流行し始め、それに合わせてクラバットを留めるためのクラバットピンが登場することになるのです。ラピスラズリのクラバット・ピン
マザーオブパール
真珠が取れる貝の虹色に光る真珠層の部分を板状にカットした物で、ジュエリーの素材としてだけでなく、小箱やオペラグラスなどのエレガントな小物の材料としても使われる事が多い。清らかなイメージで彫ることにより、とても魅力が増す素晴らしい素材です!
パドルロック
鎖状のブレスレッドの金具(ハート型が多い)で、金具が主役ともいえるブレスレッドに使われている。
ニコロ
天然のままのオニキス(オニキスは現代はもちろん、アンティークでも加熱してはっきりした黒と白の色にしてある)で、うすい水色の層を含む複数の層を持つとても希少性のある石です。古代ローマ、ギリシャ時代のインタリオの素材として人気があった。19世紀のこのカメオに使われているのは例外中の例外です!
オールドヨーロピアンカット・ダイヤモンド
現代のブリリアンカットの原型と言われるカットで、ブリリアンカットに比べてテーブルが小さくガードルが厚いのが特徴です。見た目には小さく見えるのですが、ガードルの面積が大きいのでダイナミックなシンチレーションが特徴であり魅力です。このカットのダイヤを使ったアールデコの指輪。
シンチレーション
ダイヤモンドの輝きを表現する用語で、ダイアモンド、ライト、又は見る人の眼のいずれかが動くと、ファセットが交互に光を反射して輝き、この動きつれて発生する反射光をシンチレーションと呼びます。現代のブリリアンカットでは上質の石と普通の石では、シンチレーションに可成りの違いがあるのですが、安物の石は見た目に大きく見えるようなカットが成されているからです。アンティークジュエリーに使われているオールドヨーロピアンカットの上質の石なら、現代の高価な石にも勝るとも劣らない豪快なシンチレーションダイヤモンドが感じられるのです!
ファセット・カット
ファセット・カット(Facet cut)は宝石の加工方法のひとつで、基本的に透明石に施されますが、サファイヤやルビーなどでも見受けられます。宝石の表面に角度の違う多数の面を持たせることによって、光を屈折させ、内部から輝いているように見せるカットです。
アールデコ
第一次世界大戦後の社会の大きな変化とともに女性の生き方もファッションも大きく変わり、当然ながらジュエリーのデザインにも大きな変化が現れるのですが、大戦前のエドワーディアンの繊細でエレガントな雰囲気に重きを置いたデザインとは違う、幾何学的でシンプルなデザインが登場し、飛行機の時代の到来を感じさせるスピード感さえ感じる、動きのあるデザインのジュエリーまでが作られるようになるのです。
エドワーディアン
エドワーディアンとはイギリスのエドワード七世(在位1901~10年)がビクトリア女王の後を受けて王位に就いた短い期間を中心にだいたい第一次世界大戦までに作られたジュエリーのスタイルのことです。エドワーディアンのジュエリーにおける最大の特徴は、プラチナの精錬技術と交通機関の発達で コストが下がり、プラチナが宝飾品の繊細な細工に用いられるようになったことと、19世紀末にアフリカでダイヤモンド鉱床が発見され、ダイヤモンドの供給量が一気に増えたことが挙げられます。プラチナの固く粘り気のある性質を生かし、それまでの銀を使用したジュエリーと比べ、少量の金属で繊細な石止めができるようになり、オープンワークと呼ばれる、糸鋸でプラチナの地金をピアースト(くりぬく)し 、繊細な金属のラインを残す技術が発達しました。また、ダイヤモンドの供給が増えたことで、いかに石を輝かせるかというカッティン グの研究も進み、プラチナとダイヤモンドを使った白い輝きの、優雅で繊細なエドワーディアンスタイルのジュエリーが作られるようになりました。重いクリノリンスタイルのドレスから軽い生地のS字シェイプのドレスへと、ファッションの流行が変化したことも、このようなジュエリーが作られた理由の一つでしょう。
カリブレカット
レール状の構造に小さな石を爪を使わずに留める技術で、ヴァン・クリーフ&アーペル社が目の玉が飛び出る馬鹿げた価格で販売していますが、その原点は18世紀後期にはフランスで作られており、20世紀初頭にはァン・クリーフ&アーペル社の物などとは比較にならない繊細精緻なカルブレカットのジュエリーが製作されているのです
ct
金の純度を表す英国風の表示で、英国以外ではは18kなどと表示します。
カボッション
色石のカットのひとつ。石の上部を丸く半球状に磨き上げるもので、15世紀までのカットの主流であり、アンティークジュエリーの魅力のひとつといえる。
シードパール
シード(seed)は種という意味です。つまり、種のように小さい真珠のことです。シードパールを使った素晴らしいブローチ。
シルバーフィリグリー
銀線細工の事です。「儚く美しい繊細の美」の名刺入れ(Cardcase)にシルバーフィリグリーの一級品があります。ポルトガル、インド、それに日本の平戸と秋田でも作られていますが、ポルトガルのアンティークの物は郡を抜いて繊細で完成度の高さを感じます。
ニエロ
シルバーに黒金(こっきん(合金))を象眼(ぞうがん)したものをいいます。ヨーロッパ、中でもロシアのニエロの緻密さ精巧さは他に類をみません。
ハーフパール
真円真珠を半分にカットしたものでスプリットパールとも言います。1921年に御木本の養殖真珠が欧米に本格的に輸出されるまでは、真珠は天然の物しかありませんでした。そのため、それ以前の真珠は今では考えられないほどの稀少価値があり、大変高価なものだったため、真珠を2つにカットして使われました。ハーフパールには、直径1ミリ以下の非常に小さな真珠をカットした物まであります。ブローチ等の場合、真円真珠は穴をあけて接着剤を付けて針に刺してセットしますが、半円真珠の場合はそれが出来ないため、小さな爪で留めるパヴェ留めというセッティングを行います。小さなハーフパールを隙間なく留めたジュエリーは、現代の養殖真珠を使った量産の物にはない繊細な美しさを感じます。小さい真珠をカットするだけでも大変な技ですが、それを留めるには更に高度な技術を要します。ハーフパールは、まさにアンティークジュエリーならではの物と言えます。「ある愛の詩」のミニアチュール・エナメル・ブローチがその典型的な例です。
ピケ
ピケはフランス語で針で突くと言う意味があり、アンティークジュエリーの場合はべっ甲あるいは象牙に金銀を象眼(ぞうがん)する技術のことを指します。「儚く美しい繊細の美」のスナッフボックスの本体の部分がピケです。
ミクロパール
ミクロ/マイクロ(micro)は極小という意味で、シードパール よりもずっと小さい真珠のことです。ミクロパールのジュエリーは、1780年頃~1810年頃まで作られましたが、その後、時代が変わって作られなくなってしまった幻の真珠です。どうそミクロパールのページをご覧ください。
ローズカット・ダイヤモンド
ダイヤモンドの底部が平で上部を山形にカットしたもの。ダイヤモンドの上部にテーブル(平らな面)がなく、バラのつぼみが開いたように見えます。17世紀中頃オランダで発達したカットですが、それ以前にインドでも同様のカットが見られます。18世紀になってブリリアントカットが作り出され、ゴルゴンダ(インド)などのハイグレードのダイヤは18世紀中期からブリリアンカットの原型と言われるオールドヨーロピアンカットにカットされオープンセッティングで留められていたのです!そしてそこまでゆかないレベルのダイヤはローズカットにされる場合が多かったのです。上質のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドがセットされたジュエリー程、ファッションの流行が変わるとともに、石を外して作り替えられているので、18世紀のオールドヨーロピアンカット・ダイヤモンドがセットされたジュエリーで。現存する物は極めて希なのです!だからアフリカの巨大なダイヤモンド鉱床が開発され、多量のダイヤモンドが市場に現れる1880年代以前は、上質の石がとても少なく、上質の石ほど作り替えられているので、ローズカットダイヤモンドを使ったジュエリーが多く残っているという訳なのです。だからローズカットダイヤモンドは、今では考えられないような黒っぽくて汚いまるで輝かない石が多いのです!ローズカットダイヤモンドは良く選べばブリリアンカットにはない、鋭い輝きがあり、特に厚みのある小さな石を連続的に多数留めたジュエリーは、古い年代のダイヤモンドならではの古の繊細な輝きがあり、それは本当に美しいと感じます!♪
蝋付け(ろうづけ)
金属を溶接する技術のひとつ。母材の金属を熔かさずに、蝋材を熔かして金属を接着するもの。金の場合は、金の融点(約1000度)より融点の低い合金パラジウム(融点900度)を使って金を溶接する。
粒金/granulated gold
金属の表面に粒状の金を貼付ける装飾技法。東地中海とエジプトで紀元前3000年頃から用いられていたが、その後、紀元7世紀頃(初期ローマ)エトルリア人により洗練された。エトルスカン様式では、粒金の大きさは0.14mm~0.25mm程の小さなものまで見られる。19世紀初期の見事な粒金のルーペ!♪